有料配信ライブと捻れた気持ち。

(元々は有料配信ライブはちょっと高額だなというものだけ書くつもりでした)

最近はコロナの有料のライブが増えた。
観客も入れるようになったが、配信も継続してくれてる。
地方在住の私にはありがたいことだ。

しかし料金が高いのがネックだった。だいたいは現地価格の半額。
実際に現地に行けば遠征費用もかかるし、配信の準備にかかるお金のことも考えれば確かに納得できることかもしれない。


しかし現地でライブを参加することで得られる経験と、配信でライブを見る経験には価格の異常の差がある。

現地のメリット
・音響
・空気
・ファンサ


音響は言うまでもなく現地の大型スピーカーで場所によっては360度から感じる立体的な音響、スピーカー越しとはいえほぼ生の声。それは家でかなりのお金を掛けて機材を揃えたとしてもまだ及ばない。

空気は実際に現地に行ったことが一度でもあればわかる。テンションの上がり方が違う。周りの「楽しい」という空気に包まれる。それだけでどんなセトリだろうが、コンテンツに対して浅い知識だろうが楽しめる。

ファンサはSNSを見ている人なら一度はこういうものを見たことがあるかもしれない。「〇〇がこっちをみてくれた!」「明らかにこっちに手を降ってくれた!」など。実際、演者さんがあとからこの応援グッズ持ってくださった方にはこっそり手を降ったり目線持っていっていたなんて漏らすこともある。


おまけでいえば配信ライブにはネット環境というデメリットがある。
どんなに良い回線と言われようが時には止まるし接続が安定しないということはある。大事なところで止まるかもという不安を抱えながらライブを見ることもある。
こちら側の回線の問題ではないが、配信トラブルで曲が最後まで聞けなかったことがあり気持ちが途切れたりしたこともある。


以上のことなど考えると配信ライブはやはり現地に大きく劣ると思っている。それ故に私は配信ライブの半額がやや高く感じている。

配信ライブがある以前はライブに行けなかったらブルーレイ発売まで観れた人、観れなかった人で大きな格差があり、観れなかった人はネタバレを貰うので当然初見の楽しみも薄れる。それにまだ一度も見てないライブに2万円以上出してブルーレイを買うのもなかなか負担だった。
そういう意味では情報の遅れがなくなり、SNSでも話がわかるので劣等感は感じづらくなるはずだった。

しかしそうじゃない。寧ろ劣等感がより強くなったかもしれない。
ライブ後に現地で見ていた人との間に熱の差を感じる。自分も楽しんだはずなのに、その数億倍は楽しんだという気持ちがSNSの簡素な文からヒシヒシと伝わってくる。元々SNSでの人との交流も下手くそな私は、誰ともライブがどうだったかとか話すこともなく孤独感を感じるに過ぎなかった。
例えるならひとりで映画を見て見終わったらそそくさと出てきた感覚だった。しかし映画は皆等しくスクリーンで見る。だからSNSを見れば同じく映画を同じ環境で見た人たちと感想を共有できるので少し違うかもしれない。

そういう思いもあって配信ライブなんていっそ無くなって白黒はっきりしたほうが気持ち的に楽になるのかもしれない等考えてしまうところもある。


ここまで読んで
「いや、配信ライブはあるべきだ!そんなに文句があるなら買わなければいいだろ!」と思われた方もいるだろう。私もそう思う。

そこまで文句がありながら何故配信ライブを見ようとするのか。それは後半に書いたように見られる人間との格差を埋めたかったからだ。
しかしそれはSNSの話についていくための情報が欲しかっただけなのではないかと気づいた。情報を得るためだから高く感じるのではないかと。もちろん前半に書いた3つの要素「音響、空気、ファンサ」という現地の大きな恩恵が受けられないにも関わらず半額にしかならないという考えを持った上でそう感じている。

SNSをやめてしまえばそういうことも感じなるかもしれないとも思うし、心の持ちようかもしれない。


今後も自分に無理のない範囲でコンテンツを応援して行きはしたいのでライブは見たいと思ったら見ては行きたいと思う。
ただ少し安くなったら嬉しいかもしれないという気持ちが複雑に捻れて今回書いたようなこと思い浮かんだ。

自分がどうしていきたいのか、最終的に決めるのは自分だからこれからに関しては考えていきたい。


ここまでもし読んでくださった方がいましたら、本当にありがとうございます。ほとんど愚痴のようなことになりました。
推しているコンテンツはバンダイナムコ大手コンテンツとその周りになります。

また何か書きます。